あいがも |
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役場さんからは、
ジャンボのカモであれば、
小屋をつくり他に出さないように・・
自然のカモであれば、餌をやらない様に・・(自然のものには餌付け禁止?)
子供がカモについていくので、他の畑に入ったり、用水のそばなので、危ない。
というご指摘でした・・。
看板をつけて、柵やロープをしていても、子供さん・大人の方も柵を越えてカモのそばに行く・・・。
「駄目だよ ~ !!」って話をしても、人がいなくなると、またカモのそばに行く・・。
カモも他の畑に入らないように網をかけていても、回り道をしてでも、畑に行く・・・。
我々も毎日、通路の清掃をする。餌の準備もする。
このカモは所有者の方が別で・・
所有者の方が、どうしてもカモが逃げるので・・ということで、
お話をして、カモに餌を与えていたものです。
ですから、自然に居ついたカモなので、
小屋を作る訳にもいかず、餌をやらないという訳にもいかず。
実家に戻す形にいたしました。
鴨を、この4年間みていて、感じることは・・・
寒い時期は皆仲よく集団生活をして
用水のそばにいるのですが・・
抱卵の時期になると、あちこちに出歩く・・。
そして集団での生活が希薄になるようです。
多分抱卵する場所をさまざまと探す・・
また同一の血統にならないようにする、
多分本能だとおもいますが・・
それでもオスはメスの抱卵しているのを、ちゃんと守りながら、
オスの役目を果たしている・・。
メスやヒナが餌を食べている間、ボス役のカモは絶えず周囲を、見回している。
カモが餌を欲しいという顔をすると、人は自然に餌をあげたくなる。
不思議なことですが、カモを見てから、ご来店されたお客様は笑顔でご来店される。
カモも水路の下からかき回して、餌を探すので、雑草やゴミ、そしてなにより虫が減った・・。
カモが用水にいると、お客様は用水にゴミを捨てるのが減る。
正直この四年間で用水の周りは、ずいぶん綺麗になりました。カモのおかげです。
うちの社員もすすんで、用水のゴミを拾う。用水周りの草刈りやゴミ拾いもする。
「用水の為に・・」というより、「カモを見るお客様が・・」「カモが変なものを食べないように」
という意識ですね・・。
川にゴミを捨てるな ! 道路にゴミを捨てるな ! という法令や条例、禁止要項などで規制し、
それに対する、コンプライアンス(法令順守)なんて上辺の言葉より、
「この川にカモが住んでいます。」という形にして、自然に守っていくための、環境整備のほうが、
人にとっては、素直に共感できる。
子供たちが動物を楽しみにしてくれると、家にこもってテレビやゲームをする時間が減る。
等々、正直、ずいぶん勉強させられました。
毎日カモに餌をやりにいらっしゃる、近所の方と話をしながら・・
カモのいる用水路が当たり前だったので、
「カモいなぐなって、寂しぃな~。」と話され・・。
「そうですね~」
「な~に、社長、またカモが逃げできだら、また餌やっぺし !!」などとお話されて・・・
「さまざまな問題を解決できる、別な方法があれば、いいですね~」という事で、
また頭をひねってみます。
昔は当たり前だった、鶏やカモが自然に生きて行ける環境・・時代の変化ですね・・。