いよいよ師走も後半にさしかかってまいりました。 様々なお店が、いろんなオセチがお重として予約販売をされて来る時期でもありますね。 もちろん、ご家庭で自分たちで詰めて、作る方々も当然いらしゃいます。 「買うのが一番簡単で楽!!」 「そのとおり!!」 ・・・ですが・・・・
なぜ、年取り、お正月・・各節日ごとに、こんな面倒くさい事を先祖がやってきたのか?? こういう事を考えながら・・・
「家族の皆が健やかな来年を過ごせます様に”」と祈りながら、一品一品それぞれに”子孫繁栄”とか”豊作祈願”等の願いを込めて・・ “よい年でありますように・・”と詰めて、正月にそれを神様に供えて、そして下げて皆で頂く・・。
買った物では叶えられない願いです。ましてや、今の加工食品には何が入っているかが判らない。いろんな商品を仕入れをする際にも調べるんですが、大量に安価で、そして保存性と見た目が良く!!となると、正直不安です。
ネットやグローバル時代でいろんな情報や物がお金を出せば、簡単に借り物の豪華な物は手に入る時代です。 しかし、そうではなく、たとえ質素であろうと、自分たちの土地で、自分達のできる範囲で作る、詰めるのが、本来の意味。
ここで・・ 基本的に詰める品は、煮染めの材料と同様、「奇数が基本!!」って教えられた記憶があります。いつ?どこで?教えられたか?。 余談ですが、子供の時代での、年取りの、お手伝いの時ですね・・。母親が仕事で忙しい中でも正月の準備をするので、どうせ冬休みだし、今の様にテレビ・パソコン・テレビゲーム・携帯・スマホなんかも無くて・・宿題するのも嫌だし、することも無いので・・。(余談終わり)
そして・・・ 一つ一つのお重の中に詰める方法には何種類かあるようです。 1.真っ直ぐ上から順に詰める。[段取] 2.斜めに順に詰める。[升かけ] 3. 3×3=9のマスにして詰める。[市松] 4.真ん中に一品と配置して、周りを4か6にして詰める。[末広]→七の場合は「七宝」になる。 5.真ん中に一品ドンと配置して、4隅にのこりを詰める。[隅取り]等が主な詰め方でしょうね。
勿論、子供の頃には、詰め方の正式な名前は教わりません。1.真っ直ぐ、2.斜め.、3.市松、4.真中、5.??・・って言われて詰めた感じでした・・。
今振り返って考えると・・年取り、正月準備の、お手伝いさせられながら、知識と知恵・実務を伝承しながら・・そしてセンスが磨かれ、鍛えられたのだと・・(T_T)
「一億総活躍社会!!」という事、そして年末は平常日という事もあり、皆様忙しいとは存じますが・・本来こういう事を考えて行くのが節日。
簡単に、お金で済ます、お腹を満たすだけの物ではないのが、「食」大切にしていきたいものです。
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アメリカ在住して10年経ちます。近所のアジア系スーパーになんと地元岐阜を思い出さ…