盛岡地方の
県南地区の十五夜
(旧)八月十五日は十五夜で、栗名月という。味つけごはん(栗ごはん)などを炊き、栗、枝豆を供えて、名月を拝む。(旧)九月十三日は芋名月であり、十三夜ともいう。芋名月のころはちょうど芋の子のおいしい季節だから、芋の子といか、大根の煮つけをつくる。
奥羽山脈地方の十五夜
(旧)八月十五日は名月。「しゃたつ」という踏み台に箕をのせ、ゆでた枝豆やとうもろこしなどをお膳にのせ、箕の中に入れて供える。また、この日を「豆盗み」といい、子どもたちは堂々と畑の枝豆やとうもろこしを盗んで食べる。「名月の豆盗み」といって、盗まれることを喜ぶのである。