喰えないカボチャ?? |
10月も初旬過ぎたので・・ ハローウィンは大晦日だった~!! そして・・ 昔の「ベゴ(牛)かぼちゃ」が「ハロウィーンカボチャ」という認識でしたが |
暦の備忘録として・・・
さて暦の方では・・・なぜ??10/31がハロウインか?? |
|
古代ローマの暦は1年が10か月
古代ローマの最初の暦は1年が10か月だった。 紀元前8世紀の古代ローマで最初に作られた暦は1年が10か月でした。 [ロムルス歴] ロムルス暦の1年は厳しい冬が終わり春を迎えた時から始まり再び冬が来るまでの10か月を1年としていました。 冬の間は暦も休み |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[前153年の改定]
前153年に今日の1月にあたるヤーヌアーリウス(Ianuarius)が行政に関する年度はじめとなり、
新たなコンスル(執政官)の就任が1月1日と定められた。そのために、この年から一年の始まりが1月1日となった。
この改定によって、今日の9月から12月を指す月の名前と言葉の意味のずれが生じた。
Ianuariusを年の初めとした理由に、「行動の始まり」を司るヤーヌス神にちなむ1月が、年の初めにしたかったのでは?
しかしこの改定は、もっと具体的な必要性に迫られたものということで、ここにケルトへの戦争が絡む。
前155年イベリア半島西方のルシタニア人が蜂起し、ルシタニア戦争が生じる。さらに翌年イベリア半島中部のケルト=イベリア人が蜂起し、ヌマンティア戦争(第二次ケルティベリア戦争)が起こった。
前153年以前にはMartius(3月)に年が始まり、Idibus Martiis(3月15日)に新しい執政官(コンスル)が就任した。そして、この執政官の就任と同時に、その年の戦争や遠征も開始する。通例では冬は軍事行動を行なわない(行なえない)期間であったが、 この非常事態には早期に出兵する必要があった。そこで、年始を1月として新たな執政官の就任を行ない、ケルト=イベリア人に対して出兵したようだ。
月 | 名称(ラテン語) | 名称(日本語) | 略号 | 日数 ヌマ暦 |
日数 ユリウス暦 |
意味 |
3月 | Martius, -a, -um | マールティウス | Mart. | 31日 | 31日 | ローマの起源の神である軍神、マールス(Mars)にちなむ。 |
4月 | Aprilis, -is, -e | アプリーリス | Apr. | 29日 | 30日 | 「花開く(aperio)」という言葉にちなむ。 |
5月 | Maius, -a, -um | マイウス | Mai. | 31日 | 31日 | 豊穣の女神、マイア(Maia)にちなむ。 |
6月 | Iunius, -a, -um | ユーニウス | Iun. | 29日 | 30日 | ローマ最高の女神で、女性と結婚の保護者、ユーノー(Iuno)にちなむ。 |
7月 | Quintilis, -is,-e (Iulius, -a, -um) |
クイーンティーリス (ユーリウス) |
Quint. Iul. |
31日 | 31日 | Quintilis は「5番目の月」の意。 前44年以降は Iulius に名称が改められた。これはユーリウス・カエサル(Iulius Caesar)にちなむ。 |
8月 | Sextilis, -is, -e (Augustus, -a, -um) |
セクスティーリス (アウグストゥス) |
Sext. Aug. |
29日 | 31日 | Sextilis は「6番目の月」の意。 後8年以降は Augustus に名称が改められた。これはオクターウィアーヌスに与えられた称号アウグストゥスにちなむ。 |
9月 | September, -bris, -e | セプテンベル | Sept. | 29日 | 30日 | 「7番目の月」の意。 |
10月 | October, -bris, -e | オクトーベル | Oct. | 31日 | 31日 | 「8番目の月」の意。 |
11月 | November, -bris, -e | ノウェンベル | Nov. | 29日 | 30日 | 「9番目の月」の意。 |
12月 | December, -bris, -e | デケンベル | Dec. | 29日 | 31日 | 「10番目の月」の意。 |
1月 | Ianuaris, -a, -um | ヤーヌアーリウス | Ian. | 29日 | 31日 | ローマの古い神で、特に「門」と「始まり」の守護者、ヤーヌス(Ianus)にちなむ。 |
2月 | Februarius, -a, -um | フェブルアーリウス | Febr. | 28日 (閏月) |
28日 (29日) |
年の終りの清めの儀式、フェブルア(februa)にちなむ。 閏年には2月24日を2度繰り返すことで一日増やし、日数が29日となる。 |
週について・・
八曜制
古代ローマでは1週8日間の八曜制(ヌンディヌム、nundinum)を用いていた。nundinumはnuvem dies「9日間」を意味し、9日目に再び元の曜日に戻ることを表している。
1月1日(Kalendis Ianuariis)をAとして、AからHまでの記号であらわした。
AからHまでの記号の1日を毎年「市の日(ヌンディナエ、nundinae)」とした。農民は「市の日」に農作業をやめて買い物に出かけた。ある種の休日の意味合いがあったようだ。
「市の日」は毎年異なる。Aの日が「市の日」である場合、ユリウス暦の最後のAの日は361日目、12月27日(a.d. VI Kal. Ian.)。12月31日はEで、次の「市の日」までは3日。しかし、1月1日は再びAの日になるので、翌年の「市の日」はCとなる。
12/27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 1/1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
A | B | C | D | E | F | G | H | A | B | C | D |
市の日 | 市の日 | ||||||||||
A | B | C | D | E | F | G | |||||
市の日 | |||||||||||
翌年からはCが市の日となる |
七曜制
1週間を7日とするのは、紀元後2世紀からであり、曜日の名称はさらにあとのことである。
日曜日 | Solis Dies | 太陽の日 |
月曜日 | Lunae dies | 月の日 |
火曜日 | Martis dies | マールス(火星)の日 |
水曜日 | Mercurii dies | メルクリウス(水星)の日 |
木曜日 | Iovis dies | ユピテル(木星)の日 |
金曜日 | Veneris dies | ウェヌス(金星)の日 |
土曜日 | Saturni dies | サートゥルヌス(土星)の日 |
ハロウィンになぜカボチャを使う?
カボチャがよく取れるのは夏で、しかも普段食べているカボチャとも違ってオレンジ色が強い。
日本に伝わってきたアメリカのハロウィンの影響が強い。
ハロウィンのカボチャの前はもともとカブだった。
アメリカのハロウィンではカボチャを使うが、起源となるアイルランドやスコットランドでは、元々は「野菜のカブ(ルタバガ)」を使っていた。
ハロウィンの起源であるアイルランドで、大規模な飢饉が起こった。
そのため大量の人が飢えで苦しみ、その土地から離れる決断をしアメリカへと移住した。
アメリカでもハロウィンをしようとしのだが、アメリカではカブを食べるという習慣がなかった。
そこでこの時期によく取れるカボチャを代用し、ハロウィンの祭りを開いていた。
くり抜き中に蝋燭をいれる様にした、カボチャの名前は「ジャックオーランタン」。
このジャックオーランタンの英語のスペルはJack-o’-Lantern。
ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)は「ランプを持つ男(ジャック)」という意味。
今では一般的に「顔の形にくり抜かれたカボチャ」。
アイルランドやスコットランドに伝わっているお話で、日本で言うところの「鬼火」のような扱い。
元々カブを使っていた理由とジャックオーランタンと呼ばれる、その由来。
————————————————–
昔、アイルランドにジャックというずる賢い男がいましたが、悪いことばかりをしたり、乱暴したりなど堕落した人生を送っていました。
ジャックは酒が好きで、とある10月31日の夜にも酒場で酒を飲んだくれていました。
そんな悪者のジャックが酒場から家に帰る途中、ついに悪魔が魂を奪いにやってきました。
ただ、ジャックは魂を取られたくないので
「死ぬ前に最期の酒を飲ませてくれ。」といって頼みます。
悪魔もジャックの最期の願いを聞き入れて、酒代のお金に変身しました。
するとジャックは、そのお金を財布に入れて悪魔を閉じ込めてしまったのです。
この時ジャックは悪魔に
「10年間魂を取らないと約束するなら出してやる!」
と言って約束し開放しました。
そして10年後に再び悪魔がジャックの魂を取りにやってきました。
しかしジャックはまだ魂を取られたくありません。
そこで
「死ぬ前にあの木のリンゴが食いたいから採ってくれ。」
と悪魔に頼み、悪魔を木に登らせました。
するとジャックは、木の幹にナイフで十字架を刻み、悪魔を怖がらせて降りられないようにしました。
そこでジャックは
「二度と魂を取らないというのなら木から降ろしてやる!」
と言って悪魔を脅し、魂を取らない約束をさせました。
しかし、ジャックも寿命を迎え本当に死ぬ時がやってきました。
でも、日頃の行いのせいで地獄行きを言い渡されました。
しかし地獄にいた悪魔は
「約束通りお前の魂は取れないから、地獄にも入れない。」
と言われ、ジャックは天国にも地獄にも行けなくなり行き場を失いました。
悪魔に訊ねると元の場所に戻れと言われますが、暗くて周りもよく見えず、どこに行っていいのかわかりません。
そこでジャックは悪魔に頼んで石炭をもらい、それに火を付け火種にして、近くに転がっていたカブをくりぬいて提灯(ランタン)を作りました。
その火種を入れた提灯(ランタン)を片手に持って、この世とあの世の間を永遠にさまよっていると言われています。
————————————————–
ここから、厄除けとか先祖が迷わない様にという供養の意味が生まれてきている。
この物語から、悪魔とか鬼への仮装というファッションに変化し、それが商用され、日本にファッションが輸入されて来た模様・・。
日本でいうと、艮(うしとら)の方角から鬼がやって来る・・「百鬼夜行」すなわち・・節分(太陽の年取り)の行事でしょうね・・。
アメリカは、外国に輸出する位、こういう伝統を残し活用して、商売にしている・・・
日本、我々はどうか??
どんどん衰退していく、節分、節句、彼岸、盆、年取り、正月行事・・・
調べていて、こんな感想でした・・。
————————————————–
最後に、ケルト人を・・・
————————————————–
ケルト人?
中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)でヨーロッパにやって来た人達。
ケルト戦士集団があちこち征服しながら広がっていったもので、イングランドもケルト人に征服されていた。 ←その後ローマ帝国(ジュリアス・シーザーがいた国)に征服さる。
ケルト人を難しく言うと『インド・ヨーロッパ語族ケルト語派』の民族、簡単に言うと『大ざっぱな集合』。
ロンドン・パリ・ベルンなどの地名はケルト語が起源。
ケルトでは1日の始まりは日没から。
太陽と月の動きを目印にコリニーの暦や樹の暦が使われていたらしい。
本当の事は分からない。
ケルト暦は消滅したが、行事は「ハロウィン」や「ヴァルプルギスの夜」となって21世紀にも引き継がれる。
コリニーの暦
ガリアのコリニー暦はコリニー(フランス)で発見された、たぶんケルト最古のケルト暦。
紀元前1世紀頃のもので、青銅版にローマ数字で太陰月(60ヶ月)と閏月(2ヶ月)が書かれた5年周期の太陰太陽暦だったらしい。
暦の始まりはSamonios。古アイルランドのサウィン(10月31日-11月1日)?ベルティネ(5月1日)?夏至?秋分?
月の始まりは新月?満月?
1ヶ月は前半(15日)と後半(14か15日)があって、30日の月は「matus:幸運」、29日の月は「anmatus:不運」。
インド・ヨーロッパ語族 | ケルト語派 | ナイジェル の ゲール語(ゲーリック語) |
古アイルランド語 | アイルランド語(アイルランド・ゲール語) |
スコットランド・ゲール語 | ||||
マン島語 | ||||
ブリタニック語 | 古ウェールズ語 – ウェールズ語 | |||
カンブリア語 | ||||
古コーンウォール語 – コーンウォール語 | ||||
古ブルトン語 – ブルトン語(ブルターニュ語) | ||||
大陸ケルト語 | ガリア語(ゴール語) | |||
ガラティア語(ガラテヤ語) | ||||
ケルト語碑文の諸言語 | ||||
イタリック語派 | ジェフリー の ロマンス諸語 |
ノルマン語などなど(ノルマン系はこれ?) |
コリニーの暦
月の名前 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | グレゴリウス暦 | ||
Winter Half of Year | ||||||||
Ciallos? | 閏月 | MAT | ||||||
Samonios | 夏が終わる月 | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 11月初め頃 |
Dumann | 暗い月 | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 12月頃 |
Riuros | 厚い・頑丈な・大きい月 | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 1月頃 |
Anagantios | 旅をしない月 | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 2月頃 |
Ogron | 寒い月 | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 3月頃 |
Cutios | -不明- | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 4月頃 |
Ciallos bis Sonnocingos | 閏月 | MAT | ||||||
Summer Half of Year | ||||||||
Giamon | 冬が終わる月 | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 5月頃 |
Simiuisonn | -不明- | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 6月頃 |
Equos | -不明- | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 7月頃 |
Elembiu | 鹿狩りの月 | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 8月頃 |
Aedrini | 輝く/暑い月 | 30日 | MAT | MAT | MAT | MAT | MAT | 9月頃 |
Cantlos | 歌う月 | 29日 | ANM | ANM | ANM | ANM | ANM | 10月頃 |
樹の暦(Beth-Luis-Nion)(これもちょっと月が未確定です)m(_ _)m
月の名前 | 名称 | グレゴリウス暦 | ||
1月目 | Birch Moon | カバ | 始まりの月 | 12月24日-1月20日 |
2月目 | Rowan Moon | ナナカマド | 霊的ヴィジョンへ旅の月 | 1月21日-2月17日 |
3月目 | Ash Moon | トネリコ | 水の月 | 2月18日-3月17日 |
4月目 | Alder Moon | ハンノキ | 自分を導く月 | 3月18日-4月14日 |
5月目 | Willow Moon | ヤナギ | 魔女の月 | 4月15日-5月12日 |
6月目 | Hawthorn Moon | サンザシ | 妨害の月 | 5月13日-6月9日 |
7月目 | Oak Moon | ナラ(樫) | 熊の月 | 6月10日-7月7日 |
8月目 | Holly Moon | セイヨウヒイラギ | 孤立の月 | 7月8日-8月4日 |
9月目 | Hazel Moon | ハシバミ | 賢明の月 | 8月5日-9月1日 |
10月目 | Vine Moon | ブドウ | 祝いの月 | 9月2日-9月29日 |
11月目 | Ivy Moon | ツタ | 反発の月 | 9月30日-10月27日 |
12月目 | Reed Moon | アシ | 暖炉の月 | 10月28日-11月24日 |
13月目 | Elder Moon | ニワトコ | 完成の月 | 11月25日-12月22日 |
? | 12月23日 |
ケルト人の祭祀と節気
節気
キリスト教に結びつけて考えているようです。
昼と夜の長さで分ける | 季節の真ん中 | 春分・夏至・秋分・冬至 |
季節の始まり | 立春・立夏・立秋・立冬 | |
気温で分ける | 小暑・大暑・処暑・小寒・大寒 | |
気象で分ける | 雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪 | |
生物で分ける | 啓蟄(冬眠の虫が目を覚ます)・清明(お花見シーズン)・小満(麦畑が緑黄色になる) | |
農事で分ける | 穀雨(田畑に雨が降る)・芒種(イネの種をまく) |
祭祀と節気
王様の次に身分が高いドルイド(神官)が、人間と神との間をつなぐ媒体・政治家・医者家…とマルチに重要な役割を果たしていた。
↓図ちょっと当時の日付との関係が曖昧な所もあります。m(_ _)m
祭祀(灰色は4大祭祀) | 当時の日付 | 備考 |
収穫の終わり 冬の始まりの サウィン/Samhain 10月31日日没-11月1日日没 |
ハロウィン 10月31日 |
・コリニー暦のSamonios、火の祭典/死者の祭りをする。 10月31日…1年の終わり。年取り 11月1日…1年の始まり。正月 |
万聖節 11月1日 |
||
Yule? | ||
春の始まりの インヴォルグ/Imbolc 1月31日日没-2月1日日没 |
聖女ブリギットの祝日 2月1日 |
・女神ブリギッドに捧げる。 ・春を感じ始めた満月の日にする儀式(The Silver Boughとか)。 |
Ostara? | ||
夏の始まりの ベルティネ/Beltane 4月30日日没-5月1日日没 |
メイデー(五月祭) 3月1日 |
・神ベレヌスに捧げる。 ・豊穣を願う儀式(太陽である火を囲んで踊る)をする。 ・Beltaneはベル(光輝く)テーン(火)。 |
Litha? | 夏至祭(ミッドサマー) 4月24日 |
・夏至祭は聖ヨハネ(ジョン)の誕生日。 ・祭の前夜に魔女や精霊が現れるという言い伝えがある。 |
収穫の始まりの ルーナサ/Lughnasadh 7月31日日没-8月1日日没 |
収穫祭(ラマス) 8月1日 |
・神ルーに捧げる。 ・最初の収穫の満月にする感謝の儀式(食事や競技)。 |
Mabon? |
————————————————–
結構時間がかかってしまいましたが・・
備忘録として記載しておきます。
チラシを見て社長さんに声をかけさせていただきました。試して見てーと話題のお豆腐を…