方言「だまこ鍋」について解説 「だまこ」の語源 だまこ→玉に語尾接続の「コ」→訛音(かいん)して→だんこ→尻玉→肛門。 奈良時代からこの言葉は存在しており、人の肛門付近にある想像上の「尻子玉」。 大昔から「尻子玉」は川の水中でカッパ(河童)に取り抜かれると、「だんこぬげぇ」ともいい、臓腑まで 食われると信じられていた。 ほぼ全国的に分布。 盛岡弁「だんこぬげぇ」は溺死者にいう。 尻子玉が訛音して「だまこ」と発音されるのが青森、秋田、岩手で方言として言われている。 特に岩手では「だまッこ」と撥音発声になっている方が多く、意味は「お手玉」を指す全県的な言い方です。 この言葉が各地方や地域限定で複雑に訛音(かいん)して、意味も広く使い大昔から語り継がれている。 ・青森県青森市から太平洋側と岩手県境の南部。 ・岩手県北上市、湯田町、太平洋側の釜石を結ぶ北方面。 ・秋田県田沢湖から北部全域。 ▼「だまこ」に関連した方言・特に盛岡弁に関連した漢字表記と意味。 ・だまこ お手玉 ・だまこ ビー玉(ガラス玉) ・だまこ      羽根つき用の羽根 ・だまッこ・あすび 玉ッ子遊び   §男の子なら「ビー玉」遊び・          §女の子なら「羽根つき」「お手玉」           岩手の古い童歌に「だまこだまこ」と連呼するお手玉の歌詞が五曲ほどあり。 ・だまッこ     玉子(鶏卵)にも言う。 盛岡弁で「だまっこ・むす」「だまッこ・むし」は茶碗蒸しを指します。 ・だまこ 米粉団子に言い、湯で揚げた白団子であり、仏壇に供える。   米粉団子の代わりに炊きたての白米飯で、小さいお握りにすることもある。           串に刺さない手で丸めた団子単体に言う。           手で丸めて、親指と人差し指で軽く押しつぶせば「へちょこ・だまこ」とか           「へちょこ・だんご」と言い、薄塩味の小豆汁に仕上げるのが盛岡周辺です。            もともとは、どちらも仏壇に供える薄塩味団子でしたが、近年は米粉や小麦粉にな           り、砂糖や蜂蜜を使いお汁粉風味の甘い味も好まれている。 ・だまこ 直径5センチくらいの小さい「おにぎり」。仏壇に供えるご飯で一個または三個を           供える。           これを盛岡弁で「おぼぎさん」「おぶぎさん」「仏飯(ほどげめす)」ともいう。 また、円筒形の型枠で押し出した仏飯もあり、真鍮製の飯台に乗せて供える。 ・だまこ・ずる 団子汁。 ・だまこ・なべ   団子鍋。 盛岡市でも秋田街道の雫石川沿いにある太田、前潟、船田、大釜、雫石町に伝わる           冬季に食べる鍋料理。おそらく秋田県から伝わった料理だと推定出来る。 米飯が煮崩れしないよう、軽く押しつぶし、米粉や片栗粉、鶏卵をつなぎにして使い、           直径3センチ位の握り飯を団子状のようにして、凍み大根、ニンジン、コボウなど           の野菜と豆腐、ネギ、鶏肉か豚肉の醤油味で食べる郷土料理。           大きな三角形の油揚げ「ひゅうじあげ」か「がんも」が入るのが本式です。      盛岡弁「おひゅうぢ」「ひゅうじ」は、死者納棺で頭に付ける三角白布の「頭陀布(ずふ)」。           米飯の団子でなく、串にチクワ状の太さにすれば秋田名物の「きりたんぽ鍋」です。 ※盛岡には秋の名物料理「いものご=里芋」を使った「いものご汁」「いもに汁」が 郷土料理として定着している。           盛岡で「いもに会」やるべは職場、サークル、愛好グループの人間的な信頼の絆で           潤滑油の役目。「いものこ汁」の宴会リクレーションで飲んで食べようです。           どちらも、具も味も醤油味であり、「いものご=里芋」か「握り飯の団子状」を使           うかの違いだけです。                                          方言、資料調べ・文責/版権 鉄竿            元IBC-TV岩手でござい・方言解説出演        流通技研 土日ジャンボ市場 社長室・広報 2011-02-05